ボランティアは人のためならず。人助けという健康法

ボランティアは人のためならず。人助けという健康法

ボランティアというのは、とっても合理的なのです!

なにしろ。

  • 困っている人が助かる
  • 自分も気持ちいい
  • 長生きできる

人助けをして、自分も健康になれるのです!

これ、「究極の健康法」ではないでしょうか!?

1. ボランティアの健康効果はハンパねぇ!

なんとなく想像すると、ボランティアをすると、気持ちよくなりそうですね。

「あぁー、いいことしたなー♪」的な気分に浸れます。

 

ところで私、実は献血大好き人間なのです。

特に、「特定患者さんへの献血」は最高です。

 

骨髄移植ってご存知でしょうか?

何千~何万人に一人しか合わない「HLA抗原の型」があって、

その型が合う人から、骨髄液をもらうというものです。

その型に合う人を探すのはタイヘンなのです(・・;)

 

「特定患者さんへの献血」も、それと同じです。

私の「HLA抗原の型」しか合わない患者さんが、私の血液を必要としているのです。

このときの私の献血モチベーションはハンパないです♪

その患者さんを助けることは、私にしかできないんじゃないか?と。

「いいことした感」がマックスなのです!

 

しかも、 献血ルームでも、スタッフのみなさんから、とっても優しくされます(^-^)/

なので、ボランティアが健康に良いというのも、すごくよくわかるのです(^^)d

 

でもでも。

個人的な感覚だけでそういうのを判断してはいけないんでしたね

本当に効果があるのか、データに基づいて、考えてみましょう。

 

ボランティアの健康効果の研究をまとめた総説によると、

ボランティアの主な健康効果は、こんな感じです[1]。

  • 生活満足度アップ
  • 抑うつ度アップ
  • 自己統制感アップ
  • 自尊心アップ
  • 健康度自己評価アップ
  • 死亡率低下

最後の「死亡率低下」以外は、「気持ちが良くなる系」ですね。

でも、この「気持ちが良くなる」というのは、健康のためにとても大切なのです♪

 

例えば、「自尊心」というのは、「幸福度」を測るモノサシになると言われています[2]。

「幸せ=健康・長生き」という式が成り立つんじゃないか!

ということは、以前の記事でお話ししましたね♪

以前の記事はコチラ→人生が楽しいほど長生きするって本当の本当なのか?

 

とはいえ、私がこのブログでフォーカスしたいのは、「死亡率低下」というやつです。

このブログでは、「健康・長生き」に直接作用するモノを明らかにしていきたいからです。

ということで、事項では、「ボランティアで死亡率が低下する」という論文についてお話しします。

2. ボランティアで長生きできるデータ

ボランティアと死亡率の関係を検討した研究いくつかあります。

いくつか例示しましょう。

  • 55歳以上の米国人2025名を対象に、5.6年間観察した調査では、2つ以上のボランティア団体に参加していた人は、死亡率が63%も低下[2]
  • 65歳以上の米国人1211名を対象に8年間観察した調査では、1つまたは年間40時間未満のボランティアで死亡率が低下[3]
  • 70歳以上の米国人4860名を対象に3年間観察した調査では、年間100時間以上のボランティアで死亡率が低下[4]

私がわかる範囲ではこんな感じですが。

ここで示した以外もいろいろあると思います。

3. 認知症予防にもなるボランティア効果

最近は、ボランティア活動が認知症にも効くという研究結果も報告されています[5]。

60歳以上の高齢者13,262人を対象に、14年間も観察した研究です。

ボランティア活動をしている人が認知症になったかどうか?が確認されました。

 

その結果。

継続的にボランティア活動をし続けている人は、「加齢による認知機能の低下」が少ない!

という結果が得られました♪

そして、 その効果は、認知症のリスクになる原因(喫煙、運動不足など)にかかわらず認められました。

4. まとめ

高齢者は、ボランティア活動される方がけっこう多いですね。

定年退職した後に「生きがい」を求めている人もいるかもしれません。

でも実は、ボランティアは、「生きがい」だけではありません!

健康・長生き、そして認知症予防の効果までゲットできる、 しかも、それが人の役に立つという、スーパーなアクティビティなのです!

 

高齢者だけではないでしょう。

ボランティアで「いいことした感」を感じるのに、年齢なんて関係ありませんから。

まあ、得られる健康効果の程度は個人差があるのでしょうけど。

 

ということで、今回のまとめ。

ボランティアは、

  • 困っている人を助けられるだけでなく
  • 自分も幸せになれて
  • 長生きもできる
  • それも、認知症にならずに長生きできる可能性を秘めている

「究極の健康法」なのです♪

みんながやれば、「世の中がハッピーになれる」というのも、上に追加できますねo(^o^)o

【参考文献】
[1] ボランティア活動が高齢者の心身の健康に及ぼす影響, 2005年,日本公衛誌,第52巻,第4号,293-307
[2] J Health Psycology, 1999;4:301-316
[3] J Gerontol, 1999;54B:S173-S180
[4] J Health Soc Behav,2002;43:490-509
[5] J Am Geriatr Soc. 2016 Nov;64(11):2263-2269

おわり。