信頼性が高いのはどれか?(論文、学会、書籍、テレビ、新聞)(①論文編)

信頼性が高いのはどれか?(論文、学会、書籍、テレビ、新聞)(①論文編)

健康的な食べ物や長生きに関係する情報は、いろんな媒体から発信されています。

すぐに思いつくところは、

  • 論文
  • 学会
  • 書籍
  • テレビ
  • 新聞
  • インターネット

あたりですかね。

 

問題は、氾濫する情報の中で、

・どの情報を採用して、

・どの情報を捨てるか。

その取捨選択が難しいということです。

 

そのような取捨選択の方法をお話しすることが、このブログの目的ですので、がんばります!

そこで、今回から数回にわたって、上で示した媒体ごとに、特徴と信頼性についてお話しします。

 

今回は、論文について。
後で詳しくお話ししますが、一般的に、論文がもっとも信頼性か高い媒体と言えるでしょう。

1. 論文になるまでの流れは押さえておくといいですよ!

論文は、研究者たちが研究結果を公表する手段の一つです。

研究者は、研究結果をまとめたら論文にします。

だいたい、以下のような手順で論文になります。

学術誌に投稿する
 ↓
審査される
 ↓
認められれば掲載、出版される
 ↓
他の研究者たちが見られるようになる

論文は、週刊とか月刊で、冊子として発行されたり、インターネットで見れたりします。

なお、私は医学分野以外の分野の学術誌のことは詳しくないので、ここでは医学誌を想定してお話しさせていただきますね。

2. 論文の信頼性にはご注意ください!

論文を投稿すると、掲載が決まる前に審査があります。

審査員は、同じ分野で研究している数人の研究者です。
なので、定説をくつがえす豪快なウソを書いても、なかなか騙せるものではありません

「じゃあ、STAP細胞はどうだったんだよ!?」

と言われると、

「 うーん、 ごめんなさいm(_ _)m」

100%見抜くのはやっぱり無理なんですねー。

 

さて、彼らは、提出された論文の原稿を読んで、公表する価値のある論文かどうかを評価します。

これを「査読(さどく)」と言います。

英語でいうと「Review (レビュー)」ですね。こっちの方がしっくりきますかね?

 

この査読によって、認められれば掲載されますし、認められなければ拒絶されます。

また、通常は一人ではなく、複数の査読者によって内容が確認されます。

 

査読者が主にみるところは、主に以下のようなところです。

  • これまでにない新しい内容か
  • 役に立つことか
  • データに信頼性があるか

他にもいくつかありますが。

薬や食べ物の効果を調べた研究で、明らかにデータの信頼性が低い結果は、ここで不採用になるでしょう。
(スルーしてしまう低レベルの論文も実はありますが、、、さすがに同業の研究者たちは、そういう論文を相手にしません)

おじいちゃんが、「このサプリメントを飲んでから体が軽くなったんじゃよ!」という体験談を投稿しても、100%却下されます。

 

ということで、「自分の経験に基づいて、この治療法は正しいのだ」と言っているだけでは論文になりません。

データに基づいて、客観的に評価され、その治療法が素晴らしいものだと判断されたときに、論文として認められるでしょう。

 

一方、書店で並んでいる、薬や健康食品に関する書籍を見てみてください。

専門家が、


  • 薬は危ないから飲んではいけない
  • この健康食品でがんが治るのだ

みたいなことを言っている書籍が並んでいるでしょう?

 

そのような書籍で主張している内容は、論文に掲載済みのものばかりではありません。
論文に掲載しようとせず、一般向けの書籍にだけ公表していることがあります。
何と言っても、一般向けの書籍には「査読」がありませんからね!

著者の主張が、どの論文から持ってきているのかがわからないような本は、まず読む必要はありません。

「論文にして他の研究者と議論してから出直してこい」と言って差しあげられます。

「おととい来やがれ」レベルです。

この辺は、別の記事で改めてお話ししますね♪

3. 論文の種類

ところで、論文を掲載する医学誌には、多くの種類があります。


・糖尿病やがん等の病気専門の医学誌

・人を対象とした臨床研究を多く扱う医学誌


みたいな。

多すぎて数えられません。。

 

研究者は、自分の研究成果を発表するのにふさわしい医学誌を選んで投稿します。

ただ、自分の研究のレベルが高くないと、一流といわれる医学誌に掲載されることは難しいでしょう。

医学誌もピンからキリまであるので。

自分の研究のレベルが、どの医学誌の内容とレベルに近いか、見極めないといけないんですねー。

 

研究者って大変でしょう?

自分の研究が、超一流誌に掲載されるのを日々妄想、いや失礼、想像しているんじゃないでしょか?

実際、超一流誌に掲載されることで、すごい仕事をしたと評価されたりしますからねー。

 

医学誌が一流かどうかの一つの目安としては、「インパクトファクター」というものがあります。

これは、おおざっぱに言うと、

「いろんな論文で、どれくらいたくさんその医学誌が引用されたか」

を数値で表したものです。

が、このへんはあまりわからなくてオッケーです。

 

「医学誌の権威や影響力の大きさを数値で示したもの」

と思っていれば、まあそんなに間違ってないです。

つまり、このインパクトファクターの数値が大きいほど、引用されることが多い、つまり影響が大きい医学誌とみなされます。

 

当然ながら、一流誌ほど、掲載を望んで投稿する研究者の競争が激しいです。

そこでは新規性、有用性や信頼性などが高い論文、完成度が高い論文が選ばれます。

選りすぐりの論文ということですね。

必然的に、質がとても高い論文が一流誌に掲載されることになります。

ただ、一律にインパクトファクターが高ければ良い、低ければ悪いというものではありませんが。

 

ちなみに、医学界で非常に権威がある一流誌として、以下のような医学誌がよく知られていますよ。

  • The New England Journal of Medicine(NEJM)
  • The Lancet
  • The Journal of the American Medical Association(JAMA;米国医師会雑誌)
  • British Medical Journal(BMJ;イギリス医師会雑誌)

4. まとめ

論文は、他の複数の第三者、しかもその分野の研究者によって内容が確認され、妥当性が評価されたものと言えます。

なので、一般的には、論文に掲載されたデータは、客観性かつ信頼性が比較的高い情報であると考えられます。

特に、上で示したような一流の医学誌の論文は、それなりによく査読された論文だと言えるでしょう。

つまり、一流誌の論文に書いている食べ物や健康法を、まず試してみるというのは、悪くない選択肢だと言えますね。

次回は学会発表についてお話しします。

おわり。