食品添加物が危険だと吹聴するトンデモ本

食品添加物が危険だと吹聴するトンデモ本

世の中には、本当にとんでもないウソを書いた本がたくさんあります。

そのような本に、どれだけの人が騙され、また迷惑を被ってきたかわかりません。

その中でも、私が憤りを感じているのは、やっぱり「健康に関するトンデモ本」です。

こういうやつです。

  • 「○○は健康に悪いから、やってはいけません!」(本当は健康に悪いという事実はないのに)
  • 「○○は健康に良いから、やりなさい!」(本当は健康に良いという事実はないのに)

みたいな本です。

一般人は、専門的なことを言われても、本当かどうかわかりません。

 

私は、そんな本が許せません。

著者が、わかっててウソを言っているのか。

わかってなくて勘違いで言っているのか。

いずれにしても、読者からすると同じことです。

 

そんなトンデモ本にだまされないでください。

このブログでは、そんなトンデモ本にだまされないように、具体的に、本の内容を批評していきたいと思います。

なにしろ、このブログの目的は、読者のみなさんの健康・長生きを達成してもらうことですから。

今回お話しするのは、「食品の裏側」という本です。

1. 食品添加物を有害と言ってハバカラナイ本「食品の裏側」

本の著者は、元食品加工業者です。

「食品添加物の神様」と呼ばれていたそうな。

この本では、食品添加物の危険を煽るようなウソをたくさん書いています。

 

本の中で出てくる表現をいくつか挙げてみましょう。

いずれも、食品添加物のことをこのように言っています。

「食品の裏側」が表現する「食品添加物」

  • 「白い粉」
  • 「魔法の粉」
  • 「あっという間にピカピカの高級品に変身」
  • 「一度見たら忘れない、それはそれはすごい光景です」
  • 「添加物液のプール」
  • 「有害な添加物を何種類もせっせと摂取しているのです」
  • 「知らず知らずのうちに、こうした添加物でつくり上げたニセモノ、まがいものを、私たちは口にしてしまっているのです」

なんとも悪意がある表現です(T_T)

2. 「食品の裏側」の問題点は?

一番の問題点は、このブログでずっと言い続けてきた、コレです。

「根拠(データ)がない」

著者の主張には、根拠となるデータが一切ないのです。

つまり、この本は、著者の体験を本にまとめた「体験談」ということです。

 

以前、このような記事を書きました。


「誰かのオススメを安易に信用してはいけない」


 

それはなぜか?

「誰かの主張」は、一個人(著者)がそう感じただけのことだからです。

それを、この本では、自分が専門家であることを、ことさらにアピールして、正当性をもたせようとしています。


  • 元食品加工業者
  • 食品添加物の神様と呼ばれていた
  • 添加物の相談にくる人がたくさんいる

というようなことが、本の中で書かれています。

著者は、「データ」ではなく、「自分」を信用できる人物だと思わせようとしている、そういうフシが見受けられます。

 

それで、多くの読者が信用されているので、その試みは成功しているのでしょう(>_<“)

しかし、どうアピールしても、しょせんは体験談です。

体験談は、「主観的」なのです。

ウソを言ってても、その話が本当かどうかを確かめることができません。

ウソ言い放題なのです。

 

ま、ウソじゃなくても。

話を「盛る」ことは誰でもちょっとはしますよね?

アピールしたいことがおれば、なおさら「盛りたく」なるでしょう?

人ってそういうもんです。

 

「この前、キムタクがドラマの撮影してたよ!超イケメンだったよ!!」 と言われたら、どう感じますか?

生のキムタクは、その人しか見ていません。

「どれくらいイケメンだったか?」の感じかたは、人によって違います。

実際に見たら、大したことないかもしれません。

生キムタクを見た人が、そのレア体験をアピールしたくて、話を相当「盛って」いるかもしれませんし。

 

このように、体験談というのは、実際とのギャップが、とんでもなく大きくなる可能性がある、イケてないアピール方法なのです。

「食品の裏側」という本を読んだ人の感想も、イロイロでしょう。

私の感想はこうです。

  • データに基づいた主張がゼロ→信頼性ゼロ
  • 話を「盛り過ぎ」。「てんこ盛り」レベル。
  • もともと著者は食品添加物を否定する意図があるので、必ず食品添加物を否定する方向に話を「盛って」いる。
  • ウソが入っていてもわからない。
  • 食品添加物とは関係ない問題を、食品添加物のせいにしている。

 

3. 信用できる情報はどんなの?

じゃあ、どんな情報なら信用できるのか?

以前の記事でお話ししたように、根拠(データ)に基づいた主張です。

体験談が「主観的」なのに対して。 データは「客観的」なのです。

 

では、「キムタクがイケメンかどうか」については。

客観的に判断するには、どうしたら良いでしょう?

こういう試みをしたらどうでしょうか。

アンケートを取るのです。

例えば、こんな感じです。

①調査名:「日本人女性を対象とした生キムタクイケメン度の相対的評価」

②目的:

  • 生キムタクのイケメン度を、他の芸能人と相対的に比較することで定量的に評価する。
  • また、テレビ画面上で観察したキムタクと生キムタクとの相対比較を併せて実施する。

③調査方法:

  • ランダムに女性の調査モニターを集める。
  • 調査モニターは、生キムタクのイケメン度を5段階評価する。
  • 比較対象として、他の芸能人のイケメン度、テレビ画面でのキムタクのイケメン度を5段階評価する。

④解析方法:

  • 5段階評価の平均値と誤差を算出する
  • 他の芸能人、テレビ画面でのキムタクについても同様の評価を行い、比較する

この調査もいろいろ問題はありますが、論点がズレるのでそれは置いておきましょう。

ま、生キムタクがイケメンかどうかで、こんなことをする必要はありません。

ここまでお金と時間をかけて確かめる価値はありませんから。

 

でもでも。

私たちの健康や安全に関わることとなると、話は別です。

食品添加物が本当に危ないというのなら、「危ないことを示す根拠(データ)」を示して主張すれば良いのです。

ただ、そのためには、「食品添加物が安全か危険か」を検討する研究を実施しなければなりません。

それもせずに、言いっ放しなのが、この「食品の裏側」ということですね。

 

実際に、食品添加物によって重大な健康被害が起こった事があるのでしょうか?

私は見たことも聞いたこともありません。

食品添加物を否定する人たちからも、そのようなデータは示されません。

そのような方たちから示されるのは、「危ないに違いない!」という想像しかありません。

 

すべからく、客観的にデータに基づいて評価する学術の世界では、データがない主張など石ころほどの価値もありません。

だから、一般の人を騙せても、学術界からは批判されるのです。

一方、食品添加物の安全性は十分に確保されているということには、根拠(データ)があります。

(以前の記事参照→食品添加物の安全性(後編)

とっちの方が信頼性が高いかは自明でしょう!

 

また、著者は、根拠(データ)に基づいて決められた食品添加物の「基準値」について、ウソを言って読者を騙そうとしています。

これについても、以前の記事で書いていますのでそちらをご覧くださいm(_ _)m

以前の記事→食品添加物の安全性(後編)

4. 「食品の裏側」には、他にもこんなヘンな主張が(#゚Д゚)

「食品の裏側」では、基本的に食品添加物を否定するというスタンスは一貫して変わらないのですが。

うーん、これって「食品の裏側」と何の関係があるんかなー?

と思うような内容もありますね。

 

著者は、以下のような流れで、食品添加物を否定しています。

食品添加物で味を整えた惣菜が売られている

お母さんがそれを買う

家庭で手作りの料理が出てこない

食に対する感謝が生まれない

キレる子どもがふえる

そして、キレる子どもが増えているのは、食品添加物のせいだと言っています。

 

著者曰く。

「添加物をなるべく避け、手作りの食生活を心がけていくと、不思議なことに子どもは変わっていくものです。」

とのことです。

 

さて。

どこからツッコみましょうか。

少し挙げてみますと。

  • 「手作りの料理にもきっと食品添加物入ってますよ。」とか
  • 「食への感謝がないことについては、「食品添加物」ではなく、教えてあげない周りのみんなを責めてください。」とか
  • 「食品添加物がなくなったら、タイヘンになるお母さんの方がキレますよ!?」とか

 

 

5.まとめ

まったく、よくもまあこんなデタラメな本を書いたもんだと感心します。

こんな本がベストセラーになったというから驚きですヾ(゚д゚)ノ

国民は、こんな本にだまされないように、もっと賢くならないといけません。

偉そうなことを言ってすみませんm(_ _)m

私も、違う分野となると、てんで素人ですので、 だまされる可能性大です(>_<“)

今までも、よくだまされたものです(>_<“)

 

でもでも。

最近は、できるだけいろんな情報を集めて判断するように心がけています(^_^;)

健康・長生きについては、このブログで、だまされない方法をお話ししていきますね♪

 

今日お話ししたトンデモ本のまとめ。


  • 根拠(データ)を書いていない本
  • 著者の体験を綴った本

こういう本は、信用するに値しないということ。

意識してもらえればウレシイですm(__)m

【参考文献】
[1] 食品の裏側

おわり。