食品添加物は誤解されていますが、本当は安全・安心の良い子なのです(^^)v

食品添加物は誤解されていますが、本当は安全・安心の良い子なのです(^^)v

「食品添加物」は、本当に、うんざりするほど、みんなに忌み嫌われていますね。

読者のみなさんは、こう思っていないでしょうか?


「食品添加物は体に悪いよねー。」

「無添加があればそっちがいいなー。」


食品添加物はいらない?

無添加がいい?

本当にそうでしょうか?

 

逆なのです。

食品添加物は、私たちを守ってくれている、なくてはならないものなのです。

 

ということで、今回は、以下についてお話しします。

  • 食品添加物が、どれくらい、私たちの安全を守ってくれているのか?
  • 食品添加物がなければ、どれくらい問題があるのか?

1. 食品添加物を使う目的は?

そもそも、食品添加物は何のために使うのでしょうか?

それは、主にこういう理由です。

「食品の腐敗などによる健康への悪影響を防ぐため」

 

他にも、「食品を美味しく食べられるようにするため」

とか、いくつか目的はありますが。

ここでは、「腐敗」を防ぐことに焦点を当ててお話しします。

つまり、食品添加物は、私たちが、傷んでいる(いたんでいる)食品を食べて健康を害することがないようにしてくれているのです!

 

食品添加物は健康に悪いと思っている方が、たくさんいると思いますが。

逆なのです!

食品添加物は、私たちの安全を守るために存在しているのです(^^)d

 


「僕はちょっとくらい傷んでも(いたんでも)、だいじょーぶ!」

「ちょっとお腹痛くなるくらいだし!」


と、特に若い読者は思うかも知れません。

では、次項で、食べ物が傷むとどうなるかを考えてみましょう。

2. 食品添加物がないと寄ってくる恐ろしいものとは((( ;゚Д゚)))

食品は、調理された瞬間から「細菌」や「カビ」の餌食になります。

すごい勢いで、腐敗の道をまっしぐらに進みます。

 

「細菌」は、病原性大腸菌O-157などが有名ですね。

実際はたくさんの種類があります。

「細菌」自体が悪さをするのですが。

細菌は毒素を作って、そいつも人体に障害を与えます。

また、「カビ」も毒素を作ります。

こいつらが、食べ物をダメにするのです。

 

腐敗した食品を食べると、どうなるでしょう?

食中毒になります。

誰でも知っていることですね。

 

食中毒を軽く考えてはいけません。

最近3年間の食中毒の件数は、以下の通り、けっこうな数なのです[1]。

事件数 患者数 死亡者数
平成27年 1202 22718 6
平成28年 1139 20252 14
平成29年 1014 16464 3

 

わかっていると思いますが念のため。

これは、食品添加物が使われている社会だから、この程度で済んでいるのです。

添加物を使わない世界になれば、こんなものではありません。

どれほどの被害者がでるのか、はかり知れませんヾ(゚д゚)ノ

 

食品添加物が、食中毒の原因となる微生物の増殖を抑制することは、もうかなり昔から明らかにされています。

もう周知の事実ですから、文献を示すまでもないのですが。

参考までに最近のを一つ挙げておきます[2]。

各種添加物が、細菌に対して増殖を阻止することを示した論文です。

 

「カビ」による腐敗についてはどうでしょうか。

カビで怖いのは、カビが作り出す「毒素」です。

「毒素」にはたくさんの種類がありますが。

このような毒性が確認されています[3]。

  • 発がん性
  • 肝臓障害
  • 腎臓障害
  • 消化器障害
  • 免疫系の障害 など

 

それに、厄介なことに。

カビ毒素の中には、煮ても!焼いても!

加熱してほとんど減らない毒素もあるのです(>_<“)

でもでも。

食品添加物(保存料や防カビ剤)は、そのようなカビの発生を防ぐためにも使われているのです(^^)d[3]

 

また。

食品添加物は、他にも、私たちの安全に役立っています。

例えば。

食品の脂質は、時間がたつと酸化します。

「過酸化脂質」になるのです。

過酸化脂質は、有名な発がん性物質ですね。

心筋梗塞を促進することも確認されています[4]。

食品添加物(酸化防止剤)は、このような酸化を防ぐためにも使われているのです(^^)d[3]。

このように、食品添加物が、私たちの安全を守っていることがわかりますね。

 

3. 食品添加物の安全性に対する大いなる誤解

食品添加物に否定的な人は、食品添加物の安全性、特に発がん性を問題視します。

「食品添加物は、発がん性があるから危ない!無添加が良いのだ!」って発言を聞いたことはありませんか?

これは、食品添加物の良いところを無視した発言ですね。

 

では、食品添加物を使わない世界では、発がん物質から無縁になれるでしょうか?

答えは「否」です。

ここまで読んでくれた読者はわかると思います。


  • カビ毒素による発がん物質
  • 過酸化脂質という発がん物質

無添加の状態にすることによって、恐ろしいのは、食中毒だけではありません。

このような発がん物質にさらされることにもなるのです。

 

危ないのはどちらでしょう?

そもそも、添加物をふつうに食べても、がんにはなりません。

「添加物でがんになる」というのは、大いなる誤解なのです!

次回の記事で、この大いなる誤解を解くためのお話しをさせていだきます。

 

前項のお話をまとめますと。

添加物を使ったらがんになるのではありません。

逆です。

添加物を使わないことで、がんのリスクが高くなるのです!

つまり、 がんになる恐れが高くなるのは、 「添加物を使った食べ物」ではなく。

「添加物を使わずに少し放置しちゃった食べ物」の方なのです。

 

さらに!

「がん」だけではありませんね。

細菌やカビ毒素などが、食中毒だけでなく、いろんな他の病気を引きこします。

前述しましたね。

無添加の食品を、放置すればするほど。

いろんな病気になってしまうリスクが高くなります。

 

4. 食品添加物を使わないという選択肢はあり得るか?

「じゃあ、腐敗する前に食べればいいじゃん!」

と思いますでしょうか?

そんなことができればいいのですが。

ムリです。

「傷んで(いたんで)いるかどうか」

100%完全に見分けることは「不可能」です。

 

毎年、食中毒になる人たちは、当然ながら、腐敗を見抜いて、食中毒になりそうだと思いながら食べたわけではありません。

一見、腐敗していなそうな食品でも、食中毒になるから、恐ろしいのです。

「味」や「におい」では、 見極めるのが難しいと言われています[5]

 

また、「腐敗してそうなのは捨てればいいじゃん!」 という意見もあるかもしれません。

ま、腐敗してしまったら、食べると危険ですからねー。

捨てるしかありません(T_T)

 

でもでも。

食品添加物を使っていれば美味しく食べられるのに!?

わざわざ「無添加」にしておきながら、その結果、思ってたよりすぐに傷んじゃって、だから捨てる!?

 

そんなこと、人として許されるでしょうか?

国連の報告によると、世界には8億人以上が飢えて死と隣り合わせの生活をしているとされています[6]。

「8億人」というのは、ピンと来ないかもしれませんが、世界の9人に一人は飢えているということです。

それを遠い世界のことと、そっちのけで、自分はいくらでも廃棄してその分買い足せばいいという感覚。

「無駄遣いは金持ちの特権」という自覚はなくても、飢えている人からしたら、そうとしか見えません。

人として外れた行為といわれてもしかたないと思います。

 

それに、安易に捨てると言うことは。

私たちのために食べ物を一生懸命作り出してくれた農家、漁師、食品を扱う業者等の方々を愚弄する行為です。

そして、廃棄して食べられなくなった分、また買い直して食べないといけなくなりますね。

地球の資源の浪費につながるということです(>_<“)

 

「じゃあ、腐敗しないように、冷蔵保存すればいいじゃん!」

と思いますでしょうか?

 

食品が生まれてから、私たちが食べるまでの流れを考えてみますと。

工場で食品が作られる
 ↓
出荷
 ↓
流通(卸業者が何社か入る)
 ↓
小売店(スーパー、コンビニなど)
 ↓
消費者が購入。家に持って帰る
 ↓
冷蔵庫で保存
 ↓
調理して、食べる

 

ここまでの間、常に100%冷蔵状態でいることは「不可能」と言っても過言ではありません。

流通のときの、食品の積み降ろしとか。

いや、実は私たちがスーパーで買ってから、食べるまでの間が一番危なそうです(-_-;)

何度も言いますが、「今まで大丈夫だったからダイジョーブ!」というのは通用しません。

今までは食品添加物が入っていたからこそダイジョーブだったのですから。

 

それに。

食品は、冷蔵保存しているものばかりではありません。

例えば、果物は、防カビ剤を使っています。通常は冷蔵状態で流通していない場合がけっこうあります。

防カビ剤を使わず、世の中のすべての果物を冷蔵庫に入れることなど不可能です(・・;)

 

ちなみに、食品添加物を減らすことで、多大な経済損失が発生するという研究報告があります[7]。

無添加にすることで、腐敗させないような配慮が必要になってくるということですね。

この研究では、保存料である「ソルビン酸」と「ソルビン酸カリウム」を減らすことで、どれくらいの経済損失をもたらすかシミュレーションされました。

その結果、これらの使用量を1年間5%減らすだけで、消費者余剰(消費者が得る利益)が1,773億円も減少することがわかりました。

とある保存料をわずか5%減らすだけでこれなのです(>_<)

 

ちなみにちなみに。

「食品添加物は悪だ!無添加が一番!」という偏見が広まることで、どんな弊害が起こっているか、わかりますでしょうか?

食品加工業者は、食品添加物を使えば安全に食品を管理できるのに

わざわざ無添加にしたり、食品添加物を合成から自然のものに変えたりしているのです。

余計な「手間」と「管理費用」をかけながら、腐敗による消費者の健康被害が出ないかびくびくしないといけなくなっているのです[8][9]。

食品加工業者がどうしてそんなことをしているのでしょうか?

それは、消費者が「無添加」を望んでいるからです。

食品添加物に対する私たちの「偏見」や「先入観」も改めないと、世の中は変わらないのです(>_<)

 

それに。日本の食料自給率は40%にも満たないということはご存じでしょうか?[10]

私たちが食べるたくさんの食品は、海外から長ーい時間をかけて、やってきているのです。

食品添加物がなければ、日本までとても持たない食品もたくさんあるのです。

 

要するに 。

上記でお話ししたようないろーんな事情をもろもろ考えると。

私たちは、食品添加物がなければ、今のような、安心・安全な生活をすることはできないのです!

 

それなのに。

あぁ、それなのに!

なぜ、食品添加物をこれほどまでに忌み嫌う人たちがたくさんいるのでしょう?

それは、誤った認識を持っているからでしょう。

それは何か?

「食品添加物が危ない」という思い込みですよね。

 

でもでも。

それは、大いなる誤解なのです。

食品添加物のために、深刻な健康被害が起こっているという事実はありません。

次回の記事で、「食品添加物はとっても安全(^^)d」ということをお話しします♪

5. まとめ

添加物は、食品の腐敗や品質の劣化を防ぐために存在します。

  • 細菌やカビの増殖:保存料、防カビ剤で抑制
  • 過酸化脂質:酸化防止剤で抑制

などなど。

他にもたくさんの効果がありますが。

今回は安全面にフォーカスしていますのでm(_ _)m

 

もし、このような添加物を使わなかった場合。

健康被害を引き起こす可能性は、超絶高くなるでしょう(T_T)

健康被害を起こすことなく、食品添加物を使わないという選択は、現実的に不可能なのです。

 

あとは、食品添加物を受け入れるための絶対条件

「食品添加物自体が安全であること」を確認しないといけないですね。

ということで、次回は食品添加物の安全性についてお話しします♪

【参考文献】
[1] 厚生労働省ウェブサイト 平成29年食中毒発生状況(概要版)及び主な食中毒事案(最終閲覧日:2018年11月29日)https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000197210.pdf
[2] 日本食品微生物学会雑誌 Jpn. J. Food Microbiol., 28(3), 157166, 2011
[3] 食品添加物協会ウェブサイト(最終閲覧日:2018年11月29日)https://www.jafaa.or.jp/tenkabutsu01/siryou
[4] 過酸化脂質と疾患、医学書院、1981、p23
[5] 農林水産省ウェブサイト(最終閲覧日:2018年12月18日) ,http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/training/pdf/081225a.pdf
[6]  国際農林業協働協会(JAICAF),2018年版「世界の食料安全保障と栄養の現状」
[7] 保存料使用減による経済損失と情報提供が消費行動に与える影響、Foods & food infredients journal of Japan, 215,4,434-439, 2010
[8] 正しい添加物講義、株式会社ウェッジ
[9] 食品を科学する、大成出版社
[10] 農林水産省ウェブサイト(最終閲覧日:2018年12月16日), http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/012.html

おわり。