信頼性が高いのはどれか?(論文、学会、書籍、テレビ、新聞)(③書籍編)

信頼性が高いのはどれか?(論文、学会、書籍、テレビ、新聞)(③書籍編)

健康情報を発信する媒体について。

1回目(論文編)と2回目(学会編)を書いてから、3回目(今回)まで、かなり時間がたってしまいましたm(__)m

 

今回は3回目。「書籍」の信頼性についてお話しします。

1回目(論文編)と2回目(学会編)については、以前の記事をご覧ください。

以前の記事→1回目(論文編)

以前の記事→2回目(学会編)

 

はっきり言って、書籍の信頼性は、ピンキリです。

ピンからキリまであるということです。

なので、取捨選択が難しいんです。

具体的には・・・、今回の記事でお話ししますね。

1. 一般書籍の健康本の特徴を押さえておいてください♪

「一般書籍」というのは、その辺の本屋さんで売られている本のことです。

本屋さんの「健康」とか「医療」とかのコーナーに並んでいる、アレです。

 

一般書籍には、「査読」はありません。

「査読(さどく)」とは何か?

ざっくり言うと。

内容やデータの信頼性などに問題がないかどうかを、複数の専門家がガッツリ熟読して審査することでしたね。

「査読」の詳細は、以前の記事をご覧ください。

 

書籍では、校正(文章のチェック)はされますが、著者の考え方やデータの信頼性をチェックされるわけではありません。

つまり、情報の信頼性は、著者に委ねられているのです。

2. 一般書籍の健康本の問題点はこんなとこ!

一番の問題は、「信用しても良い情報」か、「信用できない情報」かの区別が難しいということです。

専門家が、一般向けに健康情報の本を書くことがよくあるのですが。

「良識のある専門家」と「良識のない専門家」がいるのか問題なのです。。。

 

お医者さんのような専門家が、一般向けに本を書くのは、例えば以下のようなケースがあるでしょう。

  1. 医学界では定説になっていることを、みんなに広く理解してもらう
  2. 自分の考え方をみんなに知ってもらう

良識があるお医者さんは、よく上の1.の本を書きますね。

例えば、みんなが誤った理解をしていそうなとき、適切な理解に導くために本を書く。

素晴らしいことであります。

 

それと、似て非なるものが、2. の方です。

こっちも、別に悪いことではないのですよ。

でもでも、偏った考え方の持ち主が本を書くと最悪なのです(>_<)

なまじ、医師免許を持っているので、タチが悪いんです。

それでみんな信用しちゃうんです。。。

「お医者さん」という肩書きには弱いんです、みんな。

 

このような、偏った考え方を持った方には、以下のような主張をよくしていますね。


  • 自分の考えを、医学界で認められていることかのように主張する

もしくは、

  • 医学界の考えは間違っており、自分の考えこそが正しいと主張する

 

ところで、「近藤誠」って医師をご存知ですか?

ほとんどの医療や薬を否定する、 罪深いお医者さんです。

この人は、論文を書くでもなく、本屋さんでみんなが普通に買える一般書籍を書いています。

(最近の有名になってからの話です。昔どうだったかは知りません)

「抗がん剤は効かない」という本は、ベストセラーになりました(・_・)

 

「自称専門家」の中には、自分の主張を「論文」で発表せず、「一般書籍」や「雑誌」だけに掲載する人がいます。

ふだん、研究者や論文が身近な私にとって、このようなやり方は、キテレツとしか言いようがありません( ゚Д゚)

 

普通、自分の考えを社会に普及させたいと思ったらどうします?

自分の考えが妥当かどうか、専門家に評価してもらいますよね?

コンセンサスを得ますよね?

コンセンサスというのは、みんなで「うんうん、意見が合ったねーこれからそうしようねー」となることです。

そもそも論文とはそのためにあるのです。

 

それを、「自称専門家」は、あえて論文発表せず、一般書籍で出版しているということですねー。

専門家の理解が得られないと判断したのでしょうか?

他の専門家はみんな間違っていて、自分一人だけが正しいとでも言うのでしょうか?

 

専門家の評価を受けていない。

だれの眼も通していない。

そんなデータは、信用できないと思われても仕方がありません(・_・)

 

また、他にも気を付けるべき点があります。

例えば。

著者が、「Aという健康食品はがん(癌)を予防する!」

と主張しているとしましょう。

 

そういう主張をするには、それを裏付ける「情報源」を示すのがふつうです。

そのときの「情報源」は、

「Aという健康食品ががん(癌)を予防することを確かめた研究の論文」

ということになりますね。

 

ところが、何の「情報源」も書いてないとき。

「ああ、ダメだこいつ」と思ってオッケーです。

そういうときに使われる常套手段は、こんな感じです。

  • がん細胞や動物で実験したら効いた。
  • 免疫細胞の働きを強くするので、がんに効くはずだ。

人間で確かめていないということです。

こういうのを「机上の空論」と言います。

 

あと、情報源も、ただ書いてるだけじゃ不十分なんですねー。

「 米国内科学誌で報告されていた情報です!」と書かれていても、それでは不十分です。

なぜなら、それだけだと、その論文にたどり着けないからです。

 

例えば。

「ワンピース」というマンガがありますよね。

その話題で、「ルフィが毒で死にかけたんだってよ!」

と言われて、そのシーンを見たくなったらどうしますか?

 

「 週刊少年ジャンプに載ってるよ」

だけじゃたどり着けないでしょう?

「○○年の週刊少年ジャンプ○○号の○○ページだよ!わかった?」

って言われたら、 確実にたどり着けますよね?

 

論文も同じです。

いや、論文なんて星の数ほどありますから。

そこまで特定されないと、とても見つけられません。

つまり、論文の情報源を示すときには、

  • 掲載されている医学誌の名前
  • 発行した年
  • 何号か?
  • 何ページ目か?
  • あと、できれば論文のタイトルも。
  • あと、できれば著者の名前も。

という情報が必要なのです。

でないと、

悪い著者:「論文に載ってたことだよ」って言っておけば信じるだろー

みたいなウソをつかれてしまいます(>_<)

 

つまり、こういうことですね。

情報源がちゃんと書いていない(・_・)
 ↓
本当かどうか確かめられない(+_+)
 ↓
著者の都合がいいこと言われたい放題になってしまう(>_<)

ただ、一つ言っておかないといけないことがあります。

「情報源がしっかりしていない情報は捨ててオッケー」

と言いましたが、これはちょっと極端なの方法なのです。


  • 信頼性が高い内容を書いている。
  • でも情報源をちゃんと書いていない。

という本も、中にはあるのです。

 

でもでも、そういう情報は、 真実かどうかを見抜くのは至難のワザなのです。

ここは一つ、そういう、「本当かもしれないけど情報源がよくわからない情報」は、エイっ!てゴミ箱に捨ててしまいましよう!

それが無難です♪

3. まとめ

健康や長生きのための情報を扱った本。

その辺の本屋さんたくさんで売っていますね。

一般向けなので、とても読みやすいです。

でも、注意してください!

信用できない情報もたくさんあるのです(+_+)

そういうときは、ちゃーんと情報源を載せている本だけを読んでください。

情報源がない本は、スパッとあっさり捨ててしまいましょう♪

 

今日のまとめはひとこと。

「情報源をちゃんと書いている本だけを読む!」

以上!

 

次回は「新聞」・「テレビ」の信頼性についてお話しします。

 

おわり。